ファーウェイと米中5G戦争 (講談社+α新書) by 橘玲 ダウンロード PDF EPUB F2
この本では、IT技術の5GやAIを含めた米中戦争の解説をしていますね。
アメリカと中国や5Gと呼ばれる次世代のスタンダードになるIT技術の覇権に、世界規模で、戦争を始めているとしています。
特に、中国は、習近平が、トップを無制限にやり、台湾を統一する事を視野に入れていることから、アメリカは、完全に、中国を信じなくなり、5Gを含めたIT技術を絶対に、中国に世界一にさせないように、戦争を始めたと言っていますね。
そのターゲットが、中国のファーウエイとZTEであり、ZTEは、あえなく、アメリカの市場が退場させられ、ファーウエイも、欧州やアフリカ、アメリカに手を伸ばしていましたが、アメリカの怒りによって、日本を含めた親米国で、使えなくなる動きが始まっているとしています。
本書では、ファーウエイの社員や社長自身は、中国共産党とは違って、真面目で、しっかりと働く、素晴らしい人と書いていますが、果たして、そうでしょうか?
中国共産党の後押しがなくて、中国で、5Gをトップにした技術を使って、中国だけでなく、世界にモノを売ることができるのは、中国共産党の後押しがなければ、できないことです。
その中国共産党も、トップの習近平とナンバー2の李克強では、全く、考え方が違うし、独裁を決めた習近平に対して、独裁ではなく、中国自体を民主主義と資本主義を両立させて、まともな国になり、世界に安心を与える国にするという考え方をする中国人とで、対立しています。
しかし、習近平は、独裁主義を持って、2020年の7月現在、香港の民主化を完全に否定し、一国二制度を廃止しました。そして、次に狙うのは、台湾であり、沖縄というのが、まともな識者の読みですね。
このような一連の習近平の独裁主義は、中国内、中国外ともに、反発があり、それに対して、習近平は、武力を持って、つぶそうとしています。香港で、300人以上の民主化の人間が逮捕されたことが、良い証拠でしょね。
本書では、5Gの問題から、米中戦争を語っていますが、2020年の7月の現在では、もはや、中国の独裁主義と覇権主義に対して、アメリカは、基軸通貨ドルを使わせない経済制裁によって、中国潰しを始めるというのが、まともな人間の読みですね。ロシアや北朝鮮に対して、経済制裁が効いているように、中国も、アメリカに経済制裁をされて、ソ連のように、潰されることが近いでしょうね。